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2023 年度 研究成果報告書

がんの分子サブタイプの制御に関わるがん線維芽細胞のがん腫横断的解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21K20821
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

滝 哲郎  国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (30905211)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2024-03-31
キーワード肺がん / 病理診断 / 分子サブタイプ
研究成果の概要

本研究では、がんの分子サブタイプががん細胞の可塑性に起因する可能性を鑑み、患者がん組織における形態の多彩さを評価することでその解明に迫ろうと試みた。研究者は特に肺がん組織を解析対象としてPD-L1タンパク質発現の多彩さやがん胞巣と間質の空間的分布の定量化を行い、その臨床的意義を明らかにした。またその一環で、生検材料と手術材料での肺腺癌の組織学的グレードの一致率について臨床病理学的研究を行った。上記のような解析によって、がんの分子サブタイプの制御メカニズムをがんの病理組織切片上で解明するための手掛かりを得るとともに、新たな病理組織の解析法の基盤を構築することができた。

自由記述の分野

病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんの分子サブタイプをがんの病理組織上で詳細に解析した検討は、乳がんの他にはほとんどない。本研究では、がん関連線維芽細胞を含むがん間質(がん組織内の非がん細胞成分)ががん細胞の分子サブタイプを制御する可能性を鑑み、患者がん組織内における間質とがん胞巣の関連に着目した。研究者は特に、肺がん組織切片上でのこれらの空間的分布を踏まえたがん組織の定量的な解析という新しい枠組みを作り、その臨床的な意義を明らかにした。これは目標としていたがんの分子サブタイプの制御機構の解析の重要な手掛かりとなる。さらには、本研究で得られた病理組織の解析法の知見は、がん研究のより広い分野に適応可能である。

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公開日: 2025-01-30  

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