本研究の目的は、MRIの形態・血流情報、PETの代謝情報から得られる画像指標を用い、神経膠腫のIDH変異のみならず、TERTp変異などの遺伝子型の診断に有用な撮像法を検討することである。IDH野生型のGradeⅡ/Ⅲ神経膠腫の患者を対象とし、形態学的特徴や拡散強調MRIから得られるADC値、造影灌流画像から得られるrCBV、FDG-PETから得られる定量値を用い、①TERTp野生型とTERTp変異型、②gradeⅡとgradeⅢ神経膠腫の違いを検討した。結果、TERTp変異の有無においては有意差が認められなかったが、gradeⅡとgradeⅢ神経膠腫の間では有意差が認められた。
|