研究課題/領域番号 |
21K20848
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
白崎 良輔 帝京大学, 医学部, 講師 (40569133)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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キーワード | Dexamethasone / CRISPRa / CRISPR screening |
研究実績の概要 |
今回スタートアップグラントにおいて申請者はB細胞性リンパ腫細胞のRAJI細胞、リンパ性白血病細胞のREH細胞におけるDexamethasone感受性因子の検討をCRISPR activation (CRISPRa) screeningにより判別する事とした。 この実験を行う事により現在までに判明していなかったリンパ系腫瘍細胞におけるDexamethasone感受性因子の特定を行い、特にリンパ系悪性腫瘍における真の細胞障害性のターゲットを判別する事を目的とした。RAJI細胞にDexamethasone治療を行ったCRISPRa screeningにおける耐性遺伝子はGene Set Enrichment AnalysisにおけるPATHWAY解析ではORGANIC_TRAMSPORTERまたはION_TRANSPORTERなどのTransporter関連遺伝子の関与が考えられ、これらのactivationがDexamethasoneに対する耐性化を起こす事が判明した。 一方でactivationがsensitizeを起こす遺伝子群に一定の傾向は認められないものの免疫に影響を及ぼすGlycoproteinのactivationがDexamethasone感受性を上昇させることが判明した。これら遺伝子群のactivation、Knock outによるValidationは今後行う予定である。REH細胞は増殖不良であり現状CRISPR activation screeningは行えていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
REH細胞の増殖が悪くCRISPRa screeningが現在までに行えていない。再度購入しdCAS9 VP64を導入、その後にCalabrese libraryの導入を行い、更にDNA amplification、illumina attachmentの追加を行いNGSを行う必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
現在得られた結果を元に関連遺伝子群のupregulation、down regulationを行った細胞を作成しDexamethasone治療を行う。これによりDexamethasoneの感受性を上げる併用薬を検討し、また、public datasetとの比較を行いDexamethasoneのリンパ系腫瘍における真の標的を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
補助金取得から結果までの期間が短かったため延長が必要でした。
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