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2022 年度 研究成果報告書

ネオ抗原の質的評価を通じた抗腫瘍免疫応答の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K20859
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関千葉大学

研究代表者

石野 貴雅  千葉大学, 大学院医学研究院, 特任研究員 (90907792)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
キーワード腫瘍免疫 / 免疫チェックポイント阻害剤 / ネオ抗原 / 大腸癌
研究成果の概要

大腸癌のゲノム解析を通じてRNF43のフレームシフト変異に由来するネオ抗原を患者間に広く同定した。しかし、そのネオ抗原を有する大腸癌でも免疫応答が低い症例があり、遺伝子機能の変化を通じて質的に抗腫瘍免疫応答を抑制していることが示唆された。実験的にもRNF43の機能喪失が逆説的にnon-inflamedな腫瘍微小環境をもたらすことを立証した。さらに、oncogenicな機能を持つdriver変異に由来するネオ抗原はpassenger変異程は抗腫免疫応答を誘導しないことを明らかにした。
本研究を通じてネオ抗原を質・量の両面から評価し免疫チェックポイント阻害剤奏功を予測する重要性を提唱した。

自由記述の分野

消化器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

免疫チェックポイント阻害剤は様々な癌腫で有効性が示され、化学療法の在り方を大きく変えたものの、その奏効率は未だ満足のいくものではなく、効果予測のバイオマーカーや耐性機序の解明が必要である。本研究では、これまでの体細胞変異数の量的な評価だけでは抗腫瘍免疫応答の予測は不十分で、遺伝子自体の機能といった質的な部分まで踏み込んだ解析の必要性を新たに提唱した点に意義があると考える。

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公開日: 2024-01-30  

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