肝細胞癌の治療薬であるレンバチニブをメダカモデルに投与し、濃度依存性のレンバチニブの毒性が認められることを確認した。具体的には、濃度依存性に浮腫、体重増加が認められ、尾ひれの血管面積、血流速度も減少していた。また、ヒスチジンを同時に投与すると、尾ひれの血管面積や血流速度が保たれることを発見した。レンバチニブ投与前後のヒト血清のエクソソームをプロテオーム解析すると、投与前後で1/4以下となった蛋白 55蛋白(CXCL7 0.13倍、COL1A1 0.20倍など)4倍以上となった蛋白15蛋白(LMTK2(アポトーシス関連) 13.6倍、TGM3(表皮角化、毛髪形成) 10.0倍などが認められた。
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