先天性四肢形成不全症は、出生時より四肢の形態異常を示す疾患の総称であり、臨床的・遺伝学的に多様な疾患である。われわれは、全エクソーム解析の再解析により、本邦初のX染色体劣性PORCN non-Goltz spectrumの原因となるPORCN遺伝子変異、および、Goltz症候群の家族例におけるPORCN遺伝子のintron変異を同定した。さらに、集積した120家系のうち、これまでの解析で発症機序が解明されていない23家系28名の全ゲノム解析を施行し、裂手裂足症の原因遺伝子であるTP63遺伝子のdeep intron変異を同定した。
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