本研究の目的はInterstitial pneumonia with autoimmune features(IPAF)症例の肺組織遺伝子発現プロファイルを明らかにし、その中に含まれる膠原病関連間質性肺炎症例や特発性肺線維症症例の診断に有用なマーカーや予後予測因子を見つけ出すことである。当院の間質性肺炎データベースより、外科的肺生検を実施しており肺組織の凍結切片が保存されている特発性肺線維症症例と膠原病の間質性肺炎症例、Interstitial pneumonia with autoimmune features(IPAF)症例、肺癌の摘出肺の正常部分を凍結保存している症例を抽出した。これら症例の肺検体からRNAを抽出した。今後バイオアナライザーによるRNAのクオリティチェックを行い、問題なければまずはテストランとして特発性肺線維症と正常肺の遺伝子発現を少数例(8例程度)で比較する。その後、IPAF症例、膠原病関連間質性肺炎症例を追加する予定である。
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