本研究では、以下の3つの方法を用いた研究を実施した。まず、in vitro培養系を用いてB細胞のPBへの分化誘導を確立し、抗IL-6受容体抗体の添加により制御性B細胞が誘導できることを確認した。RNAシークエンス解析でCD200分子をマーカー候補として同定し、患者比較でも有意差を確認した。次に、アストロサイトとB細胞の共培養系では、アストロサイトがPBの生存を延長するが、IL-6シグナルの阻害による有意な変化は見られず、この計画は中断した。最後に、in vivoモデルは未実現であり、レンチウイルス感染が原因でB細胞のCD200発現が低下するため、詳細なメカニズムは解明できなかった。
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