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2022 年度 研究成果報告書

多系統萎縮症における広汎なギャップ結合の破綻と脱髄機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K20873
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

林田 翔太郎  九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (60907385)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
キーワード多系統萎縮症 / コネキシン / ギャップ結合 / グリア細胞
研究成果の概要

多系統萎縮症における脱髄機序を解明するため、ギャップ結合を形成するコネキシン蛋白群に着目した。多系統萎縮症剖検15例を対象とし、リン酸化αシヌクレインの蓄積がみとめられた小脳入力線維におけるコネキシンを評価した。Stage I(早期)、Stage II(中期)、Stage III(末期)に病変を病期分類し、Stage IでCx32がオリゴデンドロサイトの細胞膜から消失し、細胞質内に凝集することを見出した。Cx43はstage Iでのみ発現低下し、stage IIやstage IIIでは発現亢進していた。多系統萎縮症における早期からのコネキシン蛋白の発現異常が脱髄に寄与する可能性が示唆された。

自由記述の分野

神経病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

多系統萎縮症は原因不明で進行の速い難治性の神経変性疾患であり、病態解明や新規治療法開発が大きく期待されている。今回の研究成果は多系統萎縮症における脱髄や神経細胞脱落の病態を考える上で、ギャップ結合の破綻という全く新しい機序を提唱したものであり、実際に多系統萎縮症剖検例で検討したことも大きな成果である。今後はギャップ結合やコネキシンに着目した新規治療法開発を推進する。

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公開日: 2024-01-30  

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