高脂肪食誘導肥満マウスにおいてポリフェノールX(以下X)を投与すると肥満・耐糖能が改善した。Xは便中脂質排泄を増加し、小腸での脂質吸収トランスポーターCD36の発現を抑制した。またXは膵リパーゼの活性を阻害していた。すなわちXは脂質吸収を抑制し便中脂質排泄を促進することで肥満を改善することがわかった。これらは抗生剤使用下では消失することから、Xは腸内細菌叢依存的に抗肥満作用を示すと考えられ。腸内細菌を解析すると、Xは腸管バリア機能・代謝改善に重要な菌であるAkkermansia muciniphila(AM)が顕著に増加しており、その結果腸管バリア機能が改善していた。
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