NANS-CDGの臨床所見として、(1)NANS-CDGの成長障害は生後に明瞭となること、(2)NANSが胎児期および出生後の脳の発達に重要であること、(3)出生時でも脊椎骨端骨幹端異形成(SEMD)は認識可能で骨所見は成長と共に変化すること、(4)NANS-CDG患者では血小板減少、血清シアル酸正常低値、血清タンパクの正常なグリコシル化がみられること、(5)NANS-CDGはCamera-Genevieve型と重症型であるFaye-Peterson型に分類されることを明らかにした。また、SEMD・成長障害の発症機序には、NANS機能低下に伴う軟骨細胞の増殖障害が関与する可能性を明らかにした。
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