研究課題
研究活動スタート支援
厳格な降圧治療の効果を検討した大規模ランダム化比較試験SPRINT、ACCORD-BPのデータに因果フォレストという最先端の機械学習モデルを応用することで、厳格な降圧管理の心血管イベント発症抑制効果が人によってばらつきがある(異質性がある)ことを明らかにした。さらに、効果の高い集団を同定し、ターゲットを絞ることでより効率的な介入を行う「高ベネフィット・アプローチ」という新しい概念を世界に先駆けて提唱し、その有用性を示すことに成功した。
因果推論
本研究結果は、従来のリスクが高い集団に治療を行うという「高リスク・アプローチ」の医療戦略に疑問を投げかけ、効果の異質性に着目した新しい個別化医療戦略「高ベネフィット・アプローチ」を提唱するものであり、次世代の医療の在り方を議論するうえで重要なエビデンスになる。