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2021 年度 実施状況報告書

酸分泌抑制薬に誘導されるLeaky gutを介したNAFLD発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K20904
研究機関九州大学

研究代表者

蓑田 洋介  九州大学, 大学病院, 助教 (60908664)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
キーワードLeaky gut / 酸分泌抑制剤 / 腸内細菌 / NAFLD / 口腔内細菌 / 消化管粘膜バリア機能
研究実績の概要

非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)は肥満、糖尿病、脂質異常症などの代謝性疾患が主なリスク因子と報告されているが、本邦は肥満や糖尿病を伴わないNAFLDの割合が高い。その一因としてNAFLDと相関が示唆されている腸内細菌叢の変化や消化管粘膜バリア機能の低下(Leaky gut)が考えられるが、NAFLDの病態にどのように関与するかは未だ不明であった。酸分泌抑制薬内服にて口腔内細菌が小腸内で増殖し、腸内細菌叢の変化が引き起こされること、NAFLD自体もLeaky gutを引き起こすことが報告されており、口腔内細菌による腸内細菌叢の変化がLeaky gutを介してNAFLDを誘導するという仮説を立てた。今年度は検体の採取をプロジェクトの中心に据え、一部の検体は解析を開始している。実際酸分泌抑制薬にて腸内細菌は大きく変化していることが確認でき、既報と同様の変化であることから、解析方法は問題がないことが確認できている。この腸内細菌叢の変化が消化管粘膜バリア機能の低下を引き起こしているのか、口腔内細菌との関連性があるのか関連性に関して解析を行っていく。また本研究の目的は、NAFLDの予防法開発を目指し、酸分泌抑制薬内服がNAFLD発症を誘発する病態を明らかにすることで、非肥満型NAFLDの発症機序の一端を解明することであるが、今後血液サンプル、肝臓のデータでも解析を行うことで、消化管粘膜バリア機能の低下が他部位でも影響を与える可能性があるのか評価する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

必要な検体はおおむね順調に採取できている。特に、検体採取や解析において問題はおこっておらず研究は順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

今後、腸管粘膜バリア機能の解析と、採取検体の解析を継続しデータを突合し評価していく。

次年度使用額が生じた理由

消化管粘膜バリア機能と腸内細菌、口腔内細菌叢の変化に関して、その関連性を評価する予定であったが、検体採取のペースが予定より若干の時間がかかっており、今後解析予定のため、使用額を持ち越すこととした。

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公開日: 2022-12-28  

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