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2021 年度 実施状況報告書

ミグリトールの非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD) への効果の機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K20909
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

杉本 哲  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10912602)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
キーワードミグリトール / NAFLD / NASH / 褐色脂肪組織 / 脂質メディエーター
研究実績の概要

本研究においては、ミグリトールの非アルコール性脂肪性肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease, NAFLD)/非アルコール性脂肪性肝炎(non-alcoholic steatohepatitis, NASH)への影響を高脂肪食もしくはNASH誘発食を与えたマウスにおいて検証する。
研究代表者はミグリトール原末を諸手続きの後に製薬会社から既に入手している(およそ2か月ほど要した)。Research Diet社において高脂肪食、NASH誘導性の食餌などにミグリトール混合を発注の段階である。
またミグリトールが褐色脂肪組織からの炎症収束脂質メディエーター(SPM)分泌を促す仮説をたてており、脂質メディエーター解析の依頼先として米国ジョスリン糖尿病センターに加えて、日本国内で依頼可能な施設を見つけたため、既に連絡をとり、共同研究として解析可能な旨の返事をもらっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナウイルス感染またはその拡大予防のため、研究代表者は京都府立医科大学附属北部医療センター(2021年度の所属先)から京都府立医科大学までの移動が大きく制限され、実験動物の飼育また実験の施行が困難であった。

今後の研究の推進方策

2022年4月から研究者代表者は京都府立医科大学へ異動となっため、自ら実験を行う予定である。また、研究協力者を新たに追加する予定である。

研究計画調書に記載した如く、まずミグリトールのNAFLD/NASHモデルマウスに対する効果を検証する。血中肝酵素・サイトカインの測定、肝臓の分子生物学的解析(炎症関連遺伝子の発現量)、FACS解析による肝臓マクロファージphenotype(M1、M2)の評価、組織学的評価などを行う。ミグリトールが炎症収束脂質メディエーター(SPM)分泌を促すか検証する。BAT、肝臓、血液などのリピドミクス解析を共同研究施設に依頼し行う。続けてβ3-ADR拮抗薬投与やCre dependent-Cas9 systemを用いたBAT特異的なSPM合成酵素KOマウスを作成し、ミグリトールのBATからのSPM分泌の機序を明らかとする。

次年度使用額が生じた理由

前述の通り、コロナウイルス感染予防による移動制限のため、マウスの飼育、実験などが施行困難であったため。

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公開日: 2022-12-28  

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