研究課題
研究活動スタート支援
ACSM2 (Acyl-coenzyme A synthetase medium chain family member 2)は、近年、腎臓の近位尿細管細胞に特異的に発現することが発見されたが、その機能面、発現様式については不明であった。本研究により、新規近位尿細管細胞マーカーであるACSM2の発現が腎臓の障害に伴い低下すること、腎障害からの回復にACSM2が重要な役割を担っている可能性が明らかになった。
腎臓内科学
腎臓の近位尿細管は体液調節による恒常性維持に中心的な役割を担っている。しかし、近位尿細管細胞の機能面については不明な点も多く、臨床的に使用できるバイオマーカーは十分に開発されていない。本研究により、ACSM2の発現・機能が、腎臓病の発症、進展、回復に深く関連していることが示された。ACSM2は、腎臓病診療での新しい治療ターゲットや臨床的に有用なバイオマーカーとなり得る可能性がある。