RNAは複雑で多彩な化学修飾を受けることでその機能を適切に果たす。先行研究で修飾RNAの転帰を検討したところ、修飾RNAはヌクレオシドまで分解された後、修飾ヌクレオシドは尿中に多く排泄されていることを明らかにした。しかしこの排泄現象の生理機構や腎疾患との関連は明らかになっていない。本研究では糸球体疾患や尿細管疾患を主とする腎臓への負荷が修飾ヌクレオシド排泄にどのような影響を与えるのか?をモデル動物および臨床検体を用いて解き明かすことを目的とした。本研究の結果、塩分負荷や糖尿病、尿細管障害のモデルマウスや臨床検体を用いて、修飾ヌクレオシドの排泄プロファイリングが変化していることを明らかにした。
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