研究課題/領域番号 |
21K20949
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松浦 良平 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (10768922)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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キーワード | 心臓 / 虚血性心疾患 / 虚血再灌流 / intravital imaging / iPS心筋細胞 |
研究実績の概要 |
当該研究者はドイツに留学中、虚血性心筋症モデル動物にiPS細胞由来心筋細胞シート(以下iPS心筋細胞シート)を移植するとiPS心筋細胞からTGFβが分泌され左室リモデリングを抑制することを明らかにした(筆頭著者として論文投稿中)。 一方でiPS心筋細胞シートが梗塞領域にM2マクロファージを誘導することも見出したが、組織修復を担うとされるM2マクロファージが実際にどのように組織修復に関与するかは未だ不明である。 本研究では、在学中に自ら開発したintravitalイメージング技術により、ラット心筋梗塞モデルに対してiPS心筋等の細胞シートがM1、M2マクロファージなどの各種炎症細胞にどのような影響を与えているのか、障害を受けた心筋がiPS心筋細胞シート等の細胞治療によりどのように瘢痕治癒してゆくか、細胞間でどのようなコミュニケーションを取っているかを観察・評価し、細胞療法の治療メカニズムの一端を明らかにするため、従来の機能的・組織病理学的手法のみならず、intravitalイメージング技術を用いて、生きたまま・リアルタイム・細胞レベルで確認する。 心臓とiPS細胞を用いたintravitalイメージングの実験のため、GFPラットの繁殖を行いながら、セットアップに注力している。すでにiPS心筋細胞を移植した心臓の撮影には成功している。同時に他研究室ともコラボレーションし、研究意欲のある学生も参加しながら、心臓のintravitalイメージングの技術の改良が進んでいる。 ドイツでの研究成果も照らし合わせながら、すでに他研究室と論文作成し、投稿している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
帰国して1年だが、すでに論文投稿にまで至っているので、速いペースで進展していると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
今後も心臓とiPS心筋細胞に対するintravital imaging撮影技術をもとに、心臓の病態やiPS心筋細胞の作用機序について研究を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍が続いたため、学会活動や動物の飼育が制限された。次年度はコロナ禍も落ち着くと予想され、これらの制約はなくなると考えられ、学会活動や動物の繁殖に使用可能と考えられる。
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