研究課題/領域番号 |
21K20970
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田中 亮 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60909654)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
|
キーワード | 腎線維化 / 酸化ストレス / 腎不全 / シリコン / マウス |
研究成果の概要 |
慢性腎臓病が末期腎不全に移行する過程で共通してみられる病態は腎尿細管間質の線維化である。これはヒドロキシルラジカルをはじめとする細胞傷害性活性酸素種による酸化ストレスで促進されることが知られている。我々は酸化ストレスを軽減する水素に着目し、シリコン製剤の経口摂取による新たな水素投与法を確立した。我々はシリコン製剤投与により、腎局所の酸化ストレスの軽減、腎尿細管の細胞死ならびに、線維化促進因子の発現抑制を介して、腎線維化が抑制されることを示した。
|
自由記述の分野 |
腎移植
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シリコン製剤の経口摂取は、腸管内で多量の水素を発生させることができ、簡便で安全な画期的治療方法としての臨床応用が高く期待され、高い独自性と創造性を有する。また、腎線維化抑制を通じて慢性腎臓病の進行を抑えることができれば、臨床上極めて有効性が高い治療法となる可能性がある。
|