1年目と同様に雄性8週齢のC57BL/6J 系マウスとTRPV1 KOマウスを使用し、それぞれの系統で、偽手術群およびpSNL群の2群に分けた。処置後7日および14日に脛骨を採取した。脛骨骨髄細胞を抽出し、α-modified Eagle medium 培地を用いて、10日間培養したのちアルカリフォスファターゼ(ALP)染色しALP陽性 colony forming units-fibroblastic(CFU-f)測定を行った。同様に骨髄細胞抽出し、21日間培養し、Alizarin Red 染色を行い、石灰化結節形成能を測定した。同様に骨髄細胞を抽出し、6日間培養し、TRACP 染色を行い、TRACP 陽性破骨細胞様多核細胞の観察を行った。しかしながら、上記の初代骨髄細胞培養の実験手技については、培養機器のトラブルが多く、結果が安定していなかったため、評価するに値しない状況が続いてしまった。また、TRPV1 KOマウスの繁殖状況が悪く、実験に使用可能なマウスが限定的であったため、TRPV1 拮抗薬(AMG9810)を用いた実験までは遂行することができなかった。上記の問題を解決した後に引き続き実験を行っていく予定である。
|