研究課題/領域番号 |
21K20980
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
馬場 一彦 産業医科大学, 医学部, 診療助教 (90910183)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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キーワード | CRPS / 骨粗鬆症 / TRPV1 / TRPV4 / ノックアウトマウス |
研究成果の概要 |
複合性局所疼痛症候群(Complex regional pain syndrome: CRPS) モデルマウスを用いて、CRPSによる痛覚過敏および骨量減少に対して、TRPV1およびTRPV4がどのように関与するのか検討した。その結果、野生型マウスおよびTRPV1ノックアウトマウスにおいて、CRPSモデルの患側の大腿骨骨量、骨梁数および骨梁幅は対照群と比較し有意に低下し、骨梁間隙は有意に増加したが、TRPV4ノックアウトマウスにおいては有意な変化を認めなかった。CRPSによる骨量減少に対して、TRPV4が治療ターゲットとなる可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
整形外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CRPSの痛覚過敏および骨量減少の病的状態下において、TRPV1およびTRPV4がどのように関与しているのかについては不明な点が多い。本研究課題では、TRPV1ノックアウトマウスおよびTR PV4ノックアウトマウスを用いてCRPSモデルマウスを作成し、TRPV4ノックアウトマウスにおいて、CRPSに伴う骨量減少を認めなかった。今後TRPV4がCRPSの骨量減少に対する治療選択肢の一つとなる可能性があり、これらの知見に社会的意義があると考える。
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