IL-1β存在下の軟骨細胞におけるMCT-1の発現レベルが酸素分圧の影響を受けることは、応募者の発見であり、酸素分圧に応じたMCT-1の発現レベルから軟骨細胞の細胞死を説明するというアイデアは、応募者が初めて提唱する独創的なものである。本研究は、応募者の発見を生体レベルで検証するものであり、学術的独自性は高い。関節軟骨におけるMCT-1の発現制御あるいは機能抑制が顎関節を含む変形性関節症の治療に有望なアプローチであることが示唆され、臨床的にも非常に意義のあるものと考えられる。in vitroでの研究成果を論文にまとめ学会発表を多数行ったことで社会的にも有意義であると思われる。
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