• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

帯状再生組織・スフェロイド羊水サンドイッチ組織による口唇裂の胎児再生治療法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K21032
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

川上 大  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20908397)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
キーワード胎児幹細胞治療 / 外科的口唇裂モデルマウス / 羊水幹細胞 / サンドイッチグラフト / オルガノイド培養 / スフェロイド培養 / スカーレスヒーリング / 創傷治癒
研究成果の概要

サンドイッチ組織は細胞シートおよびスフェロイドから構成される。当教室で培養を行っている羊水由来幹細胞は、表面マーカーの発現や増殖様式等の点で既報の羊水幹細胞とは若干の差異が認められ、未だ培養の確立には至っていない。そのため、予備検討として当教室で培養実績のある脂肪幹細胞由来の細胞シートの作製を試みた。C57BL6/Jマウスの鼠径脂肪を酵素処理し脂肪幹細胞を培養した。これらを温度応答性培養皿(セルシード社)を用い培養し、シート状に剥離、移植に適した形態に加工するための種々の条件検討を行い、脂肪幹細胞シートの作製法を確立した。
今後、同様の方法で羊水幹細胞シートを作製予定である。

自由記述の分野

再生医療

研究成果の学術的意義や社会的意義

口唇裂治療においては、瘢痕形成、口輪筋再建の困難さなどは解決すべき課題である。胎児期の細胞治療により、スカーレスヒーリングと筋組織再生が実現する可能性がある。本研究では、羊水由来細胞より作製した表皮細胞(シート)と筋組織(スフェロイド)からなるサンドイッチ組織を、マウス胎児口唇裂モデルに投与することで、表皮および粘膜による口唇裂の閉鎖に加え、機能的な口輪筋の再生を目指した。
今後、口唇裂に対する胎仔鏡を用いた再生治療が実現されれば、口蓋形成術時の瘢痕抑制、顎裂部骨移植術時の骨再生といった頭蓋顔面領域の先天異常に対する治療全般に幅広い臨床応用が可能になると考えられる。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi