204名の被験者から採取した口腔サンプルの細菌DNAを解析したところ、61名の被験者からピロリ菌が検出され、そのうち38名の抜去歯は象牙質に及ぶう蝕に罹患していた。16Sメタゲノム解析の結果、口腔からピロリ菌が検出されず、う蝕が認められなかった被験者はLactobacillus delbrueckiiの検出率が高い傾向にあった。ミュータンスレンサ球菌、L. delbrueckii およびピロリ菌を共培養したものをMitis-Salivalius Bacitracin寒天培地へ播種したところ、ミュータンスレンサ球菌を単独培養したものを播種した場合と比較して形成されたコロニーが大きく減少した。
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