研究課題
研究活動スタート支援
近年開発された高周波近赤外半導体レーザー(コールドレーザー)は、組織への侵襲が少なく、かつ高いエネルギー透過性を有することから、変形性顎関節症への応用が期待されている。申請者らは、ヒトから分離した軟骨細胞を使用し、変形性顎関節症の細胞実験モデルを作製した。また、コールドレーザーを軟骨細胞に照射することで、炎症性サイトカイン、および軟骨基質破壊酵素の発現を抑制することを明らかにするとともに、その細胞内シグナル伝達経路として、NF-κBシグナルの関与を明らかにした。
歯科矯正学
変形性顎関節症に対する現在の治療は主に対症療法であり、疾患の病態を制御しうる新たな治療法の確立が望まれている。本研究は、近年開発された高周波近赤外半導体レーザー(コールドレーザー)の、軟骨細胞に対する影響を明らかにした。この成果は、将来的なコールドレーザーの臨床応用に対し大きく貢献するものであると考える。