高脂肪食負荷において、脂肪細胞特異的にCCL19を高発現させたCcl19 knock-inマウスでは、野生型マウスに比べ、セメントエナメルジャンクションから歯槽骨頂間の距離および、歯根露出面積が増大した。リコンビナントCCL19で刺激したRAW264.7細胞株では、TNF-αおよびIL-1βの遺伝子発現の増大傾向が見られた。 以上の結果から、肥満状態において、脂肪細胞におけるCCL19の高発現が歯周炎の増悪に関与する可能性が示唆された。また、CCL19はマクロファージに対し炎症促進性に作用する可能性が考えられた。
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