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2022 年度 研究成果報告書

骨代謝関連細胞の時間・空間的コミュケーションを制御するiPS巨核球治療の基盤研究

研究課題

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研究課題/領域番号 21K21091
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関長崎大学

研究代表者

魚返 拓利  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (70548776)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
キーワードiPS細胞 / 巨核球 / 骨代謝 / 再生医学
研究成果の概要

研究代表者らは、血小板の骨再生治療の開発に取り組んでおり、巨核球については骨恒常性維持に機能することが一部知られているものの、骨再生を制御することは調べられていない。本研究では、同種iPS細胞由来巨核球(iMK)の骨再生における巨核球の役割を調査し、新規骨再生・骨疾患治療の開発を試みる。また、成熟期iMKが優れた骨誘導能を示すことを見出した。しかし、成熟期より増殖期iMKが、骨髄由来間葉系幹細胞(BMMSC)の増殖と骨芽細胞への分化を刺激し、破骨細胞の分化を促進した。そのため、増殖期や成熟期初期にあるiMKの骨代謝機能の解明とそれを応用した骨再生の可能性について解析を進めているところである。

自由記述の分野

骨再生医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年巨核球が骨恒常性を制御することが示唆されている。研究代表者らは、血小板放出前の巨核球、あるいは放出後の分解巨核球が、骨誘導に機能する成長因子群を高濃度に保有することを見出した。他方で、これまでの知見から、増殖期にある巨核球が骨芽細胞の増殖、および破骨前駆細胞の分化抑制に機能することが示唆されている。そのため、本課題では、骨再生や骨疾患の治療に巨核球自体を応用することを着想した。iMKは、増殖期に強い骨代謝促進能を発揮し、成熟期には含有する成長因子群によって骨再生促進に働くと推定される。以上から、iMKは骨再生治療、特に高齢者を対象とした治療戦略に有用性が高いと考えた。

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公開日: 2024-01-30  

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