当研究では、インタビュー調査により得たデータを基に、精神障がいのある方がどのように生きがいの源泉となるような活動を見つけることができるか検討した。その結果、当事者たちが主体的に自分の好む活動を探索し、試行錯誤することが生きがいの源泉となりうる活動を発見するための道筋であることが示唆された。そのためには自己決定が鍵であることが示され、支援者や家族の態度が自己決定を促進するか否かの要素になりうることが示唆された。他方で、精神障がいがあることによる障壁について、スティグマが探索活動や試行錯誤のための大きな障壁となっており、それに対抗するための方策の必要性が明らかになった。
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