日本の医療・介護のレセプトデータを用いて高齢者に対する医療・介護サービスの効果を検討する際に活用可能なリスク調整方法を検討した。まず、国際的に普及しているHospital Frailty Risk Scoreは、日本の高齢入院患者の入院90日後の死亡リスクを予測するのに活用できる可能性を明らかにした。次に、医療レセプトデータを用いて地域在住高齢者の要介護リスクを予測する数式を開発・検証した。これらのリスク予測ツールを用いて、大腿骨近位部骨折手術後の高齢者の退院直後に利用する医療・介護サービスの効果について、今後の課題で進めていく予定である。
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