本研究は、地域包括ケアシステムにおける医療連携の在り方として、看護師が主導する高齢者の日常生活を中心とした新しい連携システムの構築を目的とし、研究を遂行した。実際に在宅療養高齢者のケアを担う、訪問看護ステーション、在宅訪問支援診療所と協働し、医療者を対象に連携の実態調査を行った。その結果、「必要な時に、必要な職種が、適切に繋がる」ことが重要であり、連携する職種と手段の見直しに着手した。今回、我々は看護師と薬剤師の協働に焦点を当て、高齢患者に対する薬剤管理の質向上を目指した新たな研究を計画している。また多職種連携アプリの導入を開始し、ICTを活用した効率的な情報連携の確立を目指していく。
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