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2023 年度 実績報告書

交替制勤務看護師の生体リズムを整える生活行動モデルの構築と効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 21K21119
研究機関大阪公立大学

研究代表者

岩崎 賢一  大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 特任講師 (70912046)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2024-03-31
キーワード交替制勤務 / 看護師 / 睡眠の質
研究実績の概要

ヒトは生体リズムを整えることで24時間の昼夜サイクルに適応し、睡眠の質を確保することで身体の健康を維持している。しかし、交替制勤務に従事する看護師は患者にケアを提供するにあたり24時間体制で勤務する必要があり、そのために生体リズムが乱れやすくなり、日々の睡眠の質に対する影響が大きいと考えられる。看護師の健康状態は、患者へのケアの質や提供する医療の安全性に影響を及ぼすが、生体リズムに反する交替制業務を行う看護師の健康保持に適した生活方法は確立されていない。そこで、本研究では、交替制勤務を行う看護師に対し、交替制業務により乱れた生体リズムを是正する生活行動モデルを構築し、睡眠の質への効果を検証した。
令和3年度には、生体リズムを是正する可能性がある生活行動モデルの構築のために、現在提唱されている生体リズムの調整要因(光、食事、運動など)に関する時間行動とその内容による睡眠への影響を調査した先行研究から文献検討を行い、仮説モデルを作成した。
令和4年度には、仮説モデルの交替制勤務下の生活での実行可能性を把握するために、交替制勤務を行う看護師5名に予備調査を行った。予備調査の結果をもとに、仮説モデルの内容について再度検討し、本調査で使用する生活行動モデルを完成させた。
令和4年度から5年度にかけて、交替制勤務を行う看護師60名を、生活行動モデルを14日間実行するグループ(介入群:30名)と普段通りの生活を14日間続けるグループ(対照群:30名)に無作為に振り分け、構築した生活行動モデルの介入による睡眠の質(夜間の睡眠の睡眠効率)への効果を検証する本調査を行った。分析対象者は介入群27名、対照群28名であった。日勤、夜勤、休日の勤務日の中で、睡眠効率は、夜勤の終了日(夜勤明け日)において介入群が対照群よりも有意に高く、本生活行動モデルは夜勤明け日の睡眠の質向上に寄与する可能性が示唆された。

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公開日: 2024-12-25  

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