研究課題/領域番号 |
21K21126
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研究機関 | 星城大学 |
研究代表者 |
萬屋 京典 星城大学, リハビリテーション学部, 講師 (60908317)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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キーワード | マルチモーダル非薬物的介入 / 認知症 / 施設入所高齢者 / 認知機能 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は施設に入所している認知症高齢者の認知機能維持・改善を目指し、申請者らが試案として作成したマルチモーダル非薬物的介入プログラム(運動、認知課題、日常生活活動訓練を組み合わせた介入)が単独の非薬物的介入と比較してその有効性を有するかどうか検証することであった。 作成したマルチモーダル非薬物的介入は実現性と効果の可能性について不明であったため、まずは少数の対象者で検討することとし、3名の施設に入所している認知症高齢者の認知機能を対象に、シングルケースABデザインを用いて予備的に実施した。結果では、1名の対象者は認知機能改善を認め、2名は維持であった。実施率は100%で有害事象やドロップアウトも確認されなかった。マルチモーダル非薬物的介入が認知機能に有効である可能性が示唆され、現実的な実施も可能である事が確認された。成果については、学会発表と論文化を行った。 現在は、多施設における認知症高齢者の認知機能(全般的認知機能、見当識、記憶、構成能力)を対象に、2群での無作為化比較試験によってマルチモーダル非薬物的介入効果についての検証を実施している。介入完了後は、データ解析を行い、学会発表と論文投稿を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究協力施設において、入居者や職員らの新型コロナウイルス感染症発症等の影響によって、研究の中断や延期となった時期があったため、遅延が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
既に無作為化比較試験は実施され、現在大きな問題なく進行中であるため、このまま継続していく。研究が完了後、解析を行い、学会発表と論文投稿を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響により、研究の開始に遅延が生じたため、現在複数の施設の研究協力者により介入や検査が継続中である。そのため、昨年度中の研究協力者への謝金の支払いができなかった。 次年度は研究が終了する予定であるため、終了後に研究協力者への介入および検査に対して謝礼を支払う予定である。
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