施設入所認知症高齢者の認知機能(全般的認知機能、見当識、記憶、構成能力)維持・改善を目指し、申請者らが作成したマルチモーダル非薬物的介入プログラム(運動、認知課題、日常生活活動訓練を組み合わせた介入)が有効であるかについて、シングルケースデザインを用いて予備的に検証し、その後、多施設にて2群での無作為化比較試験を実施して検証した。シングルケースデザインでは、1名の対象者は認知機能改善を認め、2名は維持となり、現実的な実施が可能である事を確認した。無作為化比較試験では、介入後のフォローアップにて構成能力の持続効果の可能性が示唆された。また、BPSDの改善と持続効果の可能性も確認された。
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