日本における介護施設居住高齢者のフレイルに関する研究はほとんどないと言える状況である。また科学的介護情報システム(LIFE)に関しては本年度からの運用開始となるため、本研究で得られる知見には新規性が見込まれる。 本年度はまず、本研究でフレイル評価として用いるFrailty IndexやFRAIL-NHに関する文献収集を行い、知見を深めた。また、科学的介護情報システム(LIFE)に関しては、本年度から稼働し始めたばかりのシステムであり、実際の現場での運用状況、データ入力の割合等、不明な点も多い状況であり、実際の研究に使用するデータ収集項目の選定に関しては、現場の運用状況を見ながら行う必要があった。 本年度は研究計画の立案に終始し、当該研究施設での倫理審査申請を行った。今後は、実際に対象施設よりデータ収集を行い、解析、結果分析を行っていく予定である。
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