研究課題
研究活動スタート支援
尿失禁を有する脳卒中入院患者の失禁関連皮膚炎(IAD)の有病率は約50%にも至ることを明らかにした。陰部皮膚に定着する特定の細菌が産生するバイオフィルム形成能がIAD保有群で有意に高かった。IADの発生に皮膚pHの上昇が関与すると仮設し、IAD保有者は未保有者と比較して陰部皮膚上にウレアーゼ産生菌活性が有意に高いことを示した。
基礎看護学、看護理工学
本研究の対象者において痛み、痒み、二次感染、ならびに褥瘡発生リスクと関連する失禁関連皮膚炎(IAD)に関する研究を行った。本研究の看護理工学的アプローチにより、IAD発生機序の一端を明らかにすることができた。本研究の結果は、IAD発生機序を分子レベルでさらに深堀するとともに、看護学にとって基本的かつ重要な「陰部の洗浄・保清」に関するアドバンストスキンケアモデル確立の波及効果が将来期待できる。