本研究の目的は、浮腫を有する高齢入院患者の皮膚状態の評価方法を明らかにし、皮膚状態を悪化させずに汚れを除去できる清拭プログラムの開発をすることである。綿タオルおよびディスポーザブルタオルを用いた弱圧の清拭は、心因性の浮腫を有する高齢患者の皮膚バリア機能を悪化させない可能性が示唆された。また、感染予防の観点より使用される頻度が高まっているディスポーザブルタオルについて、密度が高く厚みのあるものを用いることで、タオル温低下を防ぎ、綿タオルと同等に皮膚温が大幅に低下しないことや対象者の寒さを与えずに清拭を実施することができることが示唆された。
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