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2023 年度 研究成果報告書

本邦における遠洋救急の実態

研究課題

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研究課題/領域番号 21K21172
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0908:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関東海大学

研究代表者

杉田 真理子  東海大学, 医学部, 講師 (70758929)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2024-03-31
キーワード洋上救急 / 遠洋救急 / 長距離搬送 / 長時間搬送 / 固定翼機 / 回転翼機
研究成果の概要

本邦の遠洋救急について、自施設の100症例の特徴を明らかにした。遠洋海域における救急患者は脳卒中、外傷、消化器疾患、心疾患・腎泌尿器疾患、呼吸器疾患・皮膚軟部組織・脱水症の順で多かった。患者の99%以上は男性で平均年齢は45.6歳、国籍は少なくとも41.7%以上が外国籍、傷病が発生した船舶の80.6%が漁船だった。死亡例は5例で傷病の発症から医師接触までの時間は平均で26.7時間を要していた。
遠洋救急は事前に患者情報が乏しい状況で遠方に出動する場合が多く限られた医療資源で長時間の任務にあたる。迅速かつ的確な医療を提供すべく平時より症例の共有と出動態勢の整備が重要になると考えた。

自由記述の分野

救命救急

研究成果の学術的意義や社会的意義

洋上救急制度は世界に誇る日本独自のシステムである。傷病者、船舶の国籍のいかんを問わず出動し本邦周辺海域の医療福祉に大きく寄与している。遠洋海域の洋上救急では、現場到着まで長時間を要し、船舶、航空機の乗り継ぎなど多職種の人材と多大な費用がかかる。しかし救命救急医学分野の一部のみ限られた人材で行われているため、医療者の中でもあまり知られていないのが実情である。そのため出動した事例について学術的な報告は少ない。今回、遠洋海域の洋上救急症例についての特徴が明らかになったため、船員または船客の予防医学や洋上救急協力医療機関で周知する事でより一層的確な医療提供が可能となった。

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公開日: 2025-01-30  

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