本研究では、エビデンスに基づく効果的な認知症ケアの実現に向けた基盤となる文献レビューおよびリアルワールドデータである要介護認定情報・介護レセプト等情報(介護DB)をおちいたケアの質分析のための基盤整備として、データ解析環境整備・データベース構築を行った。文献レビューでは、我が国における職員配置とエビデンスの概観を捉え、手厚い職員配置と患者・利用者アウトカムの関連については、統一的な結果は得られておらず、今後さらなる研究の必要性が示唆された。今後、本研究で整備したデータベースを活用し、患者・利用者アウトカムに関連するケアのストラクチャー・プロセス要因を解明していく。
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