研究課題/領域番号 |
21K21202
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
西本 葵 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (10907653)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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キーワード | 小児集中治療室 / 家族看護 / ふれあい / 看護ケアモデル |
研究実績の概要 |
本研究において明らかにすべき課題は、①小児集中治療室の面会時間において生命の危機的状況にある児と家族のふれあいを促すために看護師が実践している卓越したケアとは具体的にどのような内容か、②卓越した看護ケア実践後、児と家族はどのような反応を示しどのような効果をもたらしたのかということである。 まず、国内外の文献検討により、ふれあうことで児と家族にもたらされる効果や、小児集中治療室に我が子が入院した経験のある親に与えられる影響について確認を行った。我が子が生命の危機的状況に陥った姿を目の当たりにする両親においては、強い不安や抑うつが生じPTSDを発症させることも複数報告されており、患者家族へのケアの重要性が謳われる。そこに昨今のCOVID-19の影響を加味すると、対面での面会は制限が強化されていることから、限られた時間により一層質の高いケアを提供することが求められると察する。 次段階として、小児集中治療室にて一定の勤務経験をもつ看護師へインタビュー調査を行うための準備として、関連する分野に精通した専門家らより意見を聴取しながらインタビューガイドを作成した。その後、研究者の所属機関の倫理審査委員会の承認を経て、現在は対象となる看護師へのリクルートを行いながら、インタビュー調査を開始している。COVID-19感染拡大の影響により、対面での調査が困難でありオンラインを併用しながら進めている段階である。調査後、看護ケアモデルの構築に向けて検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究となるインタビュー調査を予定通り開始できている。 一方でCOVID-19の影響により、対象となる看護師の状況を考慮するとインタビュー時期を調整する必要があり、直接的な対面での調査も制限されていることからやや困難な状況がある。
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今後の研究の推進方策 |
調査を進める中での懸念事項はあるが、可能な限り予定通り調査が行えるよう遂行していく方針である。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響により、直接的に対面調査を行うことが制限されオンライン調査が主となっている。今後も調査が続くが、可能な限り対面での調査を行う予定であり旅費等で使用する可能性がある。また、調査終了後研究成果をまとめるにあたり、参考文献の購入や論文投稿のための費用として使用する予定である。
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