本研究はCECの初動者がどのようなコンサルテーションスキルを用いているのかを明らかにすることを目的とした。全国展開する急性期病院でCECチームに所属し,初動経験がある14名に対面で半構造化面接を実施した。得られたデータを帰納的主題分析の手法を用い,生成されたコードを階層的に集約した。ASBHのコアコンピテンシーと比較すると,初動者は全コンピテンシーは必要ないが,知識を含む倫理的アセスメント,対人関係スキル,態度や姿勢を用いて対応していることが分かった。緊急性のある依頼があった場合、迅速な対応が求められ、最小限の情報収集から問題の目星をつけるアセスメントスキルが特に必要であると考えられた。
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