腱板断裂臨床例で鏡視下腱板修復術と運動療法を受けた症例20例を対象に,Muscle belly ratioを用いて評価した萎縮と超音波エラストグラフィを用いて測定した機能の関係を調べた.その結果,萎縮例10例,非萎縮例10例において,手術前後でmuscle belly ratioは萎縮群,非萎縮群ともにほとんど変化がなく,有意な差を認めなかった.また,機能の変化は増加傾向を認めたものの,有意な差は認めなかった.症例数が少なく解釈には注意を要するものの,1年の追跡では萎縮は変化がないが,機能は変化が生じる可能性が示唆された.今後は長い追跡期間を設定した研究を行う必要がある.
|