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2021 年度 実施状況報告書

離れた後にも残存する対人接触効果ダイナミクスの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K21235
研究機関東京保健医療専門職大学

研究代表者

井川 大樹  東京保健医療専門職大学, リハビリテーション学部, 助教 (80905076)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
キーワード対人間接触 / 触力覚 / リハビリテーション
研究実績の概要

本研究の目的は、結合する対象(他者や支持物など)や課題に特有な相互作用を定量化し、その持続性の効果を、数理的解析手法を用いて明らかとすることである。本研究の学術的独自性は、結合が解除された後にその効果が残っているかという、縦断的な視点で相互作用の効果を検証することに加え、申請者の作業療法士としての臨床経験からも着想を得ており、現場の実践知を科学的研究手法で解明するアプローチであることも独自性である。
本年度は、本研究をスタートするために、まずは研究機器の選定から行なった。2021年10月~2022年1月の間に、複数の業者に大学に来て頂き、本研究で必要な研究機器の説明を行った。当初、研究機器の選定に難航していたが、現在は機器の最終選定を行っており、発注できる状態にある。研究機器がまだ選定途中であったため、本学に設置済の3次元動作解析システムのみを使っての予備実験や、研究協力者としてご協力頂いている早稲田大学の三浦先生と連絡を取りながら、本研究に関しての準備を進めている。
また、本学の学生に声をかけ、被験者として参加してくれる学生を募り、現在は10名程度の被験予定者が確保できている。
予備実験として、3次元動作解析システムのみで計測を行い、数名の学生からボランティアでの協力が得られ、データを取得することができ、現在は予備実験のデータを解析中である。対象物の違いにより、人の揺らぎの振り幅に変化が出ることは明らかであるが、効果の持続性に関してなど、時系列解析の詳細については更なる解析が必要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究は、人の立位姿勢において、指で対象物(壁や人)に与える力の時系列変位の計測が必要な研究であるため、ひずみゲージを用いた精密な時系列変位を計測できる機械やデジタル変換器などが必要である。業者に研究機器の見積もりを依頼した所、当初予定していた金額より高額な見積もりとなってしまった。そこで、研究機器に関しては、最低限のデータが取得できる様な機器を再度選定することとなった。
現在は研究機器は予算内に収まる形で発注できる状況にあり、最終選定を行った後に、発注し、本実験に入りたいと考えている。

今後の研究の推進方策

所属している大学内の研究倫理審査は承諾を頂いているため、今後は研究機器の発注を行い、事前に確保している被験予定者の方に実験に協力して頂き、実験データを取得していく。ある程度の実験データが集まった段階で、学会にて研究発表を行い、様々な研究者の方より助言を頂きたいと考えている。
その後、追加の実験や解析のブラッシュアップを行い、論文を投稿の準備を進めて参りたいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

研究機器の選定に時間を要してしまったため、実験開始が遅れ、学会への参加も取りやめたこと、予備実験に関しては所属している大学の学生のボランティア支援が得られたことなどから次年度使用額が生じた。
次年度は、研究機器の購入や、安全で正確なデータが計測できる実験環境設定のための消耗品購入や、被験者への謝礼金等に充足する。
加えて、研究成果発表のための学会参加費や論文投稿のための校正料や投稿料としての支出を予定している。

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公開日: 2022-12-28  

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