研究課題/領域番号 |
21K21243
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研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター |
研究代表者 |
中島 大貴 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ研究部, 契約研究員 (40908266)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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キーワード | 野球 / 打撃 / バッティング / インパクト / 回転 / スピン / バイオメカニクス |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、野球においてバットのスイングの速度や軌道が打球の特性(速度や回転)に及ぼす影響を明らかにし、打球の飛距離増大などの打撃パフォーマンスの向上に役立つ知見を提供することである。そのために、初年度(令和3年度)は、スイングの速度や軌道を厳密に規定できる特注のバットスイングマシンを作成し、実験を実施する予定であった。しかし、昨今の半導体不足の影響を受け、バットスイングマシンの納期が大幅に遅れているため、現時点では本実験の実施に至っていない。 そこで、初年度は計画を変更し、バットスイングマシンではなく人を対象として、バットスイングと打球の特性を調べる予備実験を実施した。野球経験者を被験者として、ティー台に置かれたボールを打撃させた。本実験を想定して、広範囲のデータが収集できるように様々な速度、軌道でスイングを行うように被験者に指示を与えた。バットとボールの動きは2台の高速度ビデオカメラを用いて、1000fpsで記録した。収集したデータを基に、解析プログラムを作成し、データの収集方法、解析方法に問題がないかどうかの確認を行った。その結果、より精度の高いデータを収集するためには、3台の高速度ビデオカメラを用いる必要があることがわかった。この予備実験により、より精度の高いデータを得るための準備をすることができた。計画は変更せざるを得なかったが、研究課題を遂行するために必要な予備実験を実施することができたと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨今の半導体不足の影響を受け、特注で発注しているバットスイングマシンの納期が大幅に遅れているため。
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今後の研究の推進方策 |
7月末に実験機器(バットスイングマシン)が納品される予定となっている。納品され次第、本実験を開始する。初年度に解析プログラムを作成することができたため、データ収集後は速やかに解析を行い、学術論文の執筆を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度(令和3年度)に納品予定であったバットスイングマシンの納期が遅れ、次年度(令和4年度)の納品となったため、使用額に差が生じている。
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