研究課題/領域番号 |
21K21252
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
村尾 昌信 京都大学, 医学研究科, 技術職員 (20909048)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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キーワード | 造血幹細胞移植 / マイオカイン / 骨格筋 / 身体機能 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、1.造血幹細胞移植が血中マイオカインレベルに与える影響と2.造血幹細胞移植患者の骨格筋量および身体機能と血中マイオカインレベルの関連を明らかにすることであった。1について、以下の知見が得られた。筋肥大を促すマイオカインであるIGF-1の血中レベルは、移植前と比較して移植後4週時点で有意に低下した。2について、以下の知見が得られた。移植後(退院時)のPhase angle(骨格筋の質)は、同時期の血清中IGF-1レベルと有意な正の相関を示した。また、移植後(退院時)の膝関節伸展筋力は、同時期の血清中IGF-1レベルと有意な正の相関を示した。
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自由記述の分野 |
リハビリテーション医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
造血器疾患に対する根治的治療である造血幹細胞移植後の生存率改善に伴い,生活の質の改善を目指したリハビリテーションの改良が新たな課題となっている。本研究の学術的意義は,先行研究において評価されていない造血幹細胞移植患者におけるマイオカインの血中動態を初めて評価した点にある。また、新規分子マーカーであるマイオカインとリハビリテーションにおける既知の可変因子である骨格筋量および身体機能との関連が明らかになったことで,集中的かつ効率的な理学療法プログラム構築に近づいたことが社会的意義である。
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