研究課題/領域番号 |
21K21262
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
石山 大介 日本医科大学, 医学部, アシスタントスタッフ (30906110)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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キーワード | サルコペニア / 脳卒中 / 急性期 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、急性期脳卒中患者におけるサルコペニア(骨格筋量および筋力が低下した病態)が、日常生活動作能力などの機能予後に及ぼす影響を明らかにすることである。 その予備的調査として、急性期脳卒中患者99例の骨格筋指標をバイオインピーダンス法によって評価し、退院時の移乗動作や歩行動作の自立との関連性を検討した。その結果、バイオインピーダンス法によって測定される指標の中では、骨格筋量よりも、骨格筋の質を反映した位相角という指標が退院時の移乗動作や歩行動作の自立に関連する傾向がみられた。特に、骨格筋指標を麻痺側または非麻痺側の上下肢といった部位別に分けて検討した結果では、非麻痺側の位相角が退院時の歩行自立に独立して影響を及ぼす結果が得られた。 脳卒中患者では、その病巣によって運動麻痺が生じる部位が異なり、四肢で非対称な症状を呈する傾向がある。そのため、急性期脳卒中患者に対してサルコペニアを評価するとともに、骨格筋を部位別に評価することは、リハビリテーションのプログラムを検討するうえで、有用な情報になり得る可能性がある。 今後の研究の展開としては、バイオインピーダンス法による骨格筋評価に加えて、握力や身体パフォーマンス(立ち座り能力など)を評価し、コンセンサスに基づいた診断基準によるサルコペニアの評価を実施するとともに、急性期病院入院中の検討にとどまらず、発症6ヶ月後の機能予後に及ぼす影響なども調査していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19感染症拡大予防のため、データ測定者の人員配置に制限があり、研究体制の確立に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
脳卒中集中治療室入室患者全例に、サルコペニアの評価を実施し、データベース管理するとともに、発症6ヶ月後に日常生活動作能力を調査するための郵送を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
対象者への機能予後を追跡するための郵送調査が遅れたため、郵送費や人件費が計画通りに支出されなかった。また、学会参加による旅費の支出もなかった。今後は研究対象者数を増やすことでの支出を計画する。それに合わせて、データ管理などに要する人件費としての支出を計画する。学会参加による旅費の支出については、研究分野の情報を得るために、学会参加を計画する。
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