心不全患者の治療薬選択は困難であったが、4剤併用(ARNI、SGLT2阻害薬、MRA、β遮断薬)で死亡・悪化リスクが回避可能となった。現状の報告はシミュレート値のものであるため、本研究では観測データにて、4剤併用が心不全悪化リスクを軽減するかを検討し、その回避方法を提案した。まずXGBoostで重篤な心疾患イベント発症(MACE)の高精度予測モデルを作成し(AUC=0.91)、その有用変数として尿素窒素値、収縮期血圧、慢性腎臓病の既往、心不全歴、トロポニン値が選出された。得られた結果から心不全発症前からの一次予防の重要性、血圧管理が示唆され、臨床上妥当な解釈を得た。
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