電子ホログラフィは3次元情報再生の究極の手法とも呼ばれるが,計算機ホログラム(CGH: Computer-Generated Hologram)の計算が複雑でリアルタイム処理が難しく,実用化への目処が立っていない.電子ホログラフィ計算の方式の内,位相型CGHの計算は複雑だが,良質な再生像が得られるため実用が望まれている.本研究では,FPGAを活用して,専用プロセッサを開発することで,電子ホログラフィ計算を高速化した.比較的計算負荷の低い振幅型CGHから位相型CGHを計算する新たな専用計算機を開発することで,位相型CGHの計算時間を半減させ,リアルタイム3次元映像再生に成功した.
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