研究課題/領域番号 |
21K21312
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
武山 彩織 東京工業大学, 工学院, 助教 (30909370)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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キーワード | ハイパースペクトル画像処理 / グラフ信号処理 / ワンショットHSイメージング |
研究実績の概要 |
ハイパースペクトルイメージングにグラフ信号処理の技術を効果的に応用するため,ハイパースペクトル画像の本質的特性の更なる分析とグラフ信号処理の知見をどのように融合させるかに関する理論的解析を中心に行なった.まず,本年度はハイパースペクトル画像復元問題を通して空間方向と波長方向の区分的なめらかさの効果をこれまでとは異なる観点から確認した.これによって区分的なめらかさの利用は本研究目的の達成に重要な役割を果たすことがわかったため,この特性をグラフ上で評価するための理論的解析を行った.具体的には,グラフ信号処理の知見を利用するために新たな観測モデルを構築し,効果的なグラフの生成手法の検討を行なっている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
グラフ信号処理の知見を効果的に融合するための準備を行ない,おおむね計画通りに進捗している.また,ハイパースペクトル画像復元問題を通して,本研究で重要となる本質的特性の明確化をしており,その結果を学会で発表している.
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今後の研究の推進方策 |
本年度で行なったグラフ信号処理との融合に関する理論的な準備を踏まえて,再構成問題の定式化とアルゴリズムの設計を行う.また,計算量の解析を行うことで,実際利用する条件での実行可能性を分析する.
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は理論的解析を中心に行なったため,次年度に大規模計算機の購入を予定している.そのため繰越を行った.
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