本年度では,ハイパースペクトル画像の本質的特性の更なる分析から,効果的なグラフの生成手法の検討を行った.空間情報を保持する補助画像から撮影対象の空間的構造を抽出し,ハイパースペクトル画像本来の高解像度な波長情報と効果的に組み合わせることで,空間・波長方向共に高解像度なハイパースペクトル画像の推定を実現した.これによって空間的構造情報と空間・波長方向の区分的滑らかさを情報を同時に評価することで,より効果的な推定が可能であることが確認された. また,これまで考慮されていなかった実劣化条件に対して,効果的な復元問題を定式化し,効率的に求解することで諸問題を解決可能であることを確認した.
|