研究課題/領域番号 |
21KK0077
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
西村 幸夫 國學院大學, 研究開発推進機構, 教授 (20159081)
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研究分担者 |
森 朋子 札幌市立大学, デザイン学部, 准教授 (00746480)
黒瀬 武史 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (50598597)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2026-03-31
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キーワード | 地域計画 / 遺跡 / ネパール |
研究実績の概要 |
本研究は、研究代表者のこれまでの研究成果である「都市計画整備施策の実施に向けたロードマップ」をルンビニ地域に応用し、①面的な地域景観の歴史的価値を明らかにする調査を実施し、②重点地域を明らかにして計画の中に位置づけると同時に、③規制誘導施策を予算措置を伴いながら策定することをプロセスとして推奨することにより、④ルンビニ地域のかつての古代王国像を軸とした新たな地域計画を策定して整備指針を示すものであり、本研究は地域マスタープランとも言える地域計画とその整備指針策定をゴールに研究分担を行い進めている。
2021年度(初年度)は、コロナ禍により予定していたネパールでの現地調査が実施できなかったが、海外研究協力者である英国ダラム大学Coningham教授とはオンラインにて調査時期や調査対象に関する打ち合わせを行い、2022年度の共同現地調査実施に向けて準備を進めた。現地調査では、非破壊の物理学調査(Geophysical survey)を考古学チームで予定し、地理情報システム(Geographic Information System)にて都市計画チームとデータを共有することになっており、日本側でも基礎データの整理を進め、オンラインにて情報共有を行い今後の方針を議論した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現地調査ができなかったことで、現地情報の更新ができなかったが、2022年度調査についてはオンラインでの打ち合わせを重ねている。当初計画と比較すると、進捗は若干遅れているが、挽回可能な範囲である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は、主に以下の4つの部門で構成されており、今後(2022年度)は、1と2を主に研究活動を行う。 1. 物理学調査を用いた現地共同調査、2. GIS上の整理(地域解明)から重点地域選定、3. 重点地域の保存活用計画立案、4. ルンビニ地域の地域計画及び整備指針策定 研究代表者(西村)は、本研究の全体を統括する役割にあり、都市計画学チームの研究分担者を取りまとめ、国際共同研究者との連携を担当する。研究分担者は、考古学チームとの合同現地調査を担当する。海外研究協力者(Coningham教授)は考古学調査の統括を担い、各調査技術者を指揮する。ネパール政府元考古学局長 Kosh Prasad Acharya氏の協力を得られており、各省庁・自治体間の調整など、本研究グループのネパール国内のカウンターパートとして研究協力を受ける。 課題としては、日本側で研究協力者として期待していた大学院生の海外渡航の見通しが立たず、特に2022年度は考古学チームとの共同現地調査を計画していることから、実務経験豊富な若手研究者を新たに加えて研究分担をいただき、遅延を取り戻して研究推進する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で、予定していた海外渡航による現地調査が行えなかった。2022年度にて分担者を追加し、現地調査を行う予定である。
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