研究課題/領域番号 |
21KK0118
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
鈴木 哲也 新潟大学, 自然科学系, 教授 (30434103)
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研究分担者 |
稲葉 一成 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (20289747)
飯田 俊彰 岩手大学, 農学部, 教授 (30193139)
浅田 洋平 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 研究員 (50911252)
阿部 由麻 (島本由麻) 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (70826601)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2025-03-31
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キーワード | 構造材料 / パイプライン / 非破壊検査 / シミュレーション / モニタリング / 機械学習 |
研究実績の概要 |
農業用水や上下水道に代表される「水インフラ」は人類の生存に不可欠な社会基盤である。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)が世界的に流行する今日において,地震災害が発生した場合,水インフラの被災に伴う生産・生活環境の更なる劣化は避けることができない。本研究では,農業用パイプラインを対象に地震被害最小化に向けた非破壊損傷度評価法の構築を目的とする。その際,開発手法は,構造が類似する上下水道施設への応用を試みる。国際共同研究では,代表的な地震頻発国である日本とトルコ共和国の研究機関に在籍する農業農村工学と土木工学を専門とする研究者により,農学と工学の枠を超えた国際共同研究を推進する。研究課題は3つの小課題を設定する。構造材料の非破壊損傷度評価法の構築(研究課題【1】),水撃圧発生時の管材変形シミュレーション法の開発(研究課題【2】),研究課題【1】と【2】を踏まえたICTを活用した既存施設の損傷実態の検出に基づく寿命評価法を開発(研究課題【3】)である。これらから,地震災害を考慮したパイプラインの新たな非破壊損傷度評価法を開発し,安全かつ持続的な水インフラの保全対策を提案する。 令和3年度は,研究課題【1】『構造材料の非破壊損傷度評価法の構築』を中心にエーゲ大学・Professor Ninel AlverとResearch Assistant Sena Tayfurとの共同研究を推進した。具体的検討は,トルコ共和国において現地計測施設を選定するとともに,日本において建設後50年が経過した既存施設の調査研究を国際共同研究として実施した。新たに開発する非破壊損傷度評価法は,AE法を援用し,損傷度評価指標を提案した。提案指標は2022年度に公表すべく,国際会議(NDT-CE2022)へ投稿した。この他にも,国際紙への研究成果を公表すべく,2021年度末に研究論文の投稿を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
COVID-19の影響により共同研究先であるエーゲ大学への令和3年度中の渡航は困難であったが,それ以外の研究課題を前倒しにより実施し,研究成果を得ている。加えて,国際共同研究はWeb会議による討議を頻繁に実施し,国際共同研究を推進した。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19の状況にもよるが,トルコ共和国において開発手法の適用等を積極的に推進する。現状においては,日本国内において技術開発を推進する。その際,エーゲ大学のProfessor Ninel AlverとResearch Assistant Sena Tayfurとの討議を十分に行うことにより,本申請課題の研究成果の高度化を推進する。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度はCOVID-19の影響によりエーゲ大学への訪問が困難であった。次年度以降、エーゲ大学との相互交流により本研究課題を推進する。
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